森谷 弘史
事業を通じて持続的に世界の社会課題解決に貢献できる
グレートカンパニーを目指しますカルソニックカンセイ株式会社 代表取締役社長 森谷 弘史

グレートカンパニーとして
成長するためにCSRを促進

カルソニックカンセイグループは世界のモータリゼーションを支える「モノづくり」の会社です。業界をリードする環境配慮型製品の開発や、継続的なCSR活動の取り組みをより一層進め、世界中のカーメーカーにとって重要なパートナーとなるグローバルサプライヤーとして、持続可能な社会の実現に貢献できる会社を目指しています。

2017年3月末には6カ年で進めた中期経営計画『CK GX4 T10(シーケー ジーバイフォー ティーテン)』を終了し、新たなステージに挑戦する時機を迎えました。

『CK GX4 T10』は、「4つのG」をキーワードとして活動しました。

1つめのGである「グリーン(Green)」で目標とした「世界をリードする環境対応型製品を10製品創出すること」については、無事に達成することができました。

2つめのG、「グロウス(成長)(Growth)」では、「売上高グローバルトップ10 を実現する(1兆円以上)こと」を掲げ、2015年以降、売上高1兆円を達成しています。

3つめのGである「グローバル(Global)」は、No.1、オンリーワン技術をもって、競争力のあるモノづくりをグローバルに実施するためのさまざまな施策を打ってきました。

世界15カ国、79拠点となった生産体制、世界8カ国、14拠点の開発体制はその大きな成果であり、これにより、売上・収益の拡大につながったと考えています。さらに、業務プロセスをより効率化するために、グローバルで標準化された生産プロセス、開発プロセスを構築しました。

Green、Growth、Global を結実させることができましたが、それだけでは、4つめのGである「グレートカンパニー(Great Company)」にまで到達したとはいえません。「Great Company」へと成長していくには、社会に貢献し、存在価値をより高める必要があります。そこで、2015年を「CSR元年」と掲げ、CSR活動を体系化し、全社的な活動へと昇華させ取り組んできました。その成果として、サステナビリティに関する外部指標を大幅に向上させることができました。

独立したモノづくり企業としての展望
~「しなやかで強い」サステナブル経営~

2017年3月末にカルソニックカンセイグループは、日産自動車グループの一員から、独立した自動車部品のモノづくり企業へと変わりました。新しいパートナーとなったKKR(KohlbergKravis Roberts)のさまざまな業界の豊富な知見を活かして、新生カルソニックカンセイグループを築いていきます。

その中で、カルソニックカンセイグループは、財務・非財務を一体化させ、「しなやかで強い」サステナブル経営をさらに進化させます。

今年度スタートさせる新しい中期経営計画のキーワードは、「持続的成長」と「企業価値の向上」です。「持続的成長」とは、常に財務指標を向上させていくこと、すなわち、2013年から続く最高益の更新を継続させることです。「企業価値の向上」については、2つで進めます。1つは、お客さまである自動車メーカーにとって、欠くことのできない重要なサプライヤーとなっていくことです。2つめは、非財務のCSR面でも存在価値を向上し続けていくことです。2021年にはカルソニックカンセイグループの目指す「Great Company」に到達できるようなマイルストーンを設定します。

その実現のためには、従業員一人ひとりがいかに「CSRマインド」をもって活動できるかが鍵となります。社会からの要請を受け止めるだけではなく、個人として、社会にどう貢献していくかを考えられるマインドの醸成が必要なのです。

また、従業員はCSR活動の重要なステークホルダーです。社外に向けた貢献だけでなく、従業員にとって働きがいがあり、かつ、働きやすい職場づくりも引き続き推進します。

社会的価値の創造と
ダイバーシティへの取り組み

グローバル社会の変化はより加速しています。新たな気候変動の国際的枠組である「パリ協定」のスピード発効は、それを象徴する動きだといえるでしょう。カルソニックカンセイグループは、環境に深い関わりを持つ自動車産業の一員として、積極的に環境問題の解決に取り組んでいますが、こうした国際的な動きにも敏感に反応し、一層注力して取り組みを進めます。

また、2016年度のCSR活動の大きな成果として、世界的に関心が高まっている「人権」への対応が挙げられます。カルソニックカンセイグループでは、2016年4月に「人権方針」を制定し、国際規範の尊重、基本的な人権の保護に努めることを表明、従業員だけでなくサプライチェーンも含めた人権尊重に取り組んでいます。2016年9月には、イギリスで施行された「現代奴隷法(Modern Slavery Act 2015)」に則り、声明を発表しました。

そして、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)に対しても、事業を通じて積極的に取り組むとともに、従業員へも参加を奨励し、良き企業市民として社会課題の解決に貢献していきます。

変化のスピードの速い
グローバル社会の要請に
タイムリーに対応

2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されますが、その基本コンセプトのひとつに「多様性と調和」が掲げられています。ホスト国である日本にグローバル本社を置く企業グループとして、ダイバーシティについてもさらに積極的に取り組みます。

具体的には、多様性に配慮し、一人ひとりの個性を活かす「人財」育成を徹底し、従業員と「ともに成長する」経営を強化していきます。ジェンダー、年齢、出身、文化、信仰、考え方など、幅広いバックグラウンドを持つメンバーが揃う組織からは多様なアイデアが湧き上がり、そこからイノベーションが生まれます。つまり、社会のための新しい価値創造へと挑戦を続けるカルソニックカンセイグループにとって、多様性のある組織を醸成することは不可欠なのです。

100年、その先まで
持続的に発展できる企業グループへ

カルソニックカンセイグループは2018年、創立80周年を迎えます。今後、100年、その先まで、グループが持続的に発展するためには、CSR活動の推進は欠かすことはできません。

ステークホルダーの皆さまには、この大きな変化の中でカルソニックカンセイグループが何を進めていくのかを期待して見守っていただきたいと思います。大きな変化をチャンスとし、社内外の活動を積み重ね、「Great Company」実現に向け一歩ずつ近づいていきたいと考えています。

カルソニックカンセイグループは、従業員一人ひとりが、ワンチームとして変化を楽しみ、これまで以上に自信と誇りを持って日々の業務に邁進していきます。